Spring's Diary

遊戯王・MTG・ゲートルーラー・ボードゲーム等、完全に趣味の事をつらつらとw

第1回「遊戯王OCGルールマスター認定テスト」解答解説

5月の中旬に行われた「第1回 遊戯王OCGルールマスター認定テスト」について、7月9日に公式HPにて、解答解説が掲載されておりましたので、





早速取り上げて置きたいと思います!

自分も基本問題を1問だけ間違えてしまって不合格だったのですが、

どれが間違ってたのかわからないってのを改善してくれないと、受験するプレイヤーにとっても意義が薄い試験になってしまうような気がするんですけどねぇ・・・


※非常に読みづらい長文が続きますので、興味無い方はスル―安定です;;



それでは↓↓↓


Q21:ショップデュエルの大会内において、下記の例の状況になった場合の審判の対応として、より適切であるものはどれ?


例:プレイヤーAが相手の攻撃を封じる「光の護封壁」等を利用しており、デュエルが膠着している。プレイヤーBはデュエルを仕切り直すために、わざと自分のデッキを床に落とし、「デッキを落としてしまったのでデュエルの敗北としてください」と審判に申し出た。


A. 罰則はプレイヤーが自主的に申し出て適用を決めるものではない。プレイヤーBには警告を与え、デッキを拾い、しっかりとシャッフルを行わせた後、そのデュエルを続行させた


B. 対戦中にデッキを落としてしまった場合、デッキのカードの順番を再現する事は不可能。デュエルが続行できないため、意図的にデッキを落としたプレイヤーBに“罰則:マッチの敗北”を適用した。


C. プレイヤーBの主張を認め、“罰則:デュエルの敗北”を適用した


D. プレイヤーBがデッキを落としてまでデュエルを終わらせようとしたプレイヤーAの戦術はマナー的に認められない。現状の試合をただちに終了させ、再試合を行わせた


E. プレイヤーBはわざとデッキを落とした。すなわち、デュエル続行の意思なしと判断し、プレイヤーBを失格とした


正答:A.


<解説> 適用させる罰則の内容よりも、審判としての対応の考え方を問う設問です。審判はただルールに詳しければよい、という事ではありません。プレイヤーとしての感情に任せて対応を決定してしまってもいけません。

この事例で注目するべきポイントは「デッキを落としてしまったのでデュエルの敗北としてください」というプレイヤーBの申し出の内容です。
まず、大会規定・罰則規定に関する重要な考え方の一つとして、『参加者に等しく適用され、与えられる物であり、参加者は規定を利用した判定の申し立てをする、またはそれを誘導してはならない。』というものがあります。 つまり、“デュエルの敗北”という罰則の適用を求めたプレイヤーBの申し出に対して、それをそのまま認めたC.の選択肢のような対応を審判が取ってしまうのは誤りという事になります。
次に、この“デッキを落としてしまった”という状況に対してどのような対応を取るべきかですが、E.の選択肢のように、「デッキを落とす=デュエル続行の意思なし」とまで簡単に結び付けてしまうのは対応としては過剰です。 同様に、B.の選択肢で触れられているように「デッキを落とす=デュエル続行不可能」と決めつけて、重い罰則を適用するのも対応としては過剰と言えます。
また、D.の選択肢のように、プレイヤーAの戦術を否定した上での再試合という考え方は、審判としては公平性を欠いています。

したがって、この事例では総合的に見て、A.の選択肢の対応が審判としてはより適切である、と言えます。
ただし、審判は情状を酌量して罰則を軽減もしくは追加できますので、このような事例に、罰則として必ず警告を与えるのが適切である、という事ではありません。



Q28:ショップデュエルの大会内において、下記の例の状況になった場合の審判の対応として、より適切であるものはどれ?


例:スイスドロー方式の大会において、プレイヤーAとプレイヤーBがデュエルを行っているが、お互いにドローしたカードをセットしてターン終了、という状況が続いており、対戦開始から20分以上経過していてもなお、1デュエル目が終了せず、ライフポイントも変化していない。


A. プレイヤーA、プレイヤーB共にデュエル続行の意思なしとして失格とした


B. マッチの制限時間内なので特に問題ない


C. この状況は両者合意による引き分け狙いであると断定できるため、プレイヤーA、
プレイヤーB共に“罰則:受賞資格を失う失格”として対応した


D. 現在行われているデュエルを中断し、プレイヤーA、プレイヤーBそれぞれに“罰則:デュエルの敗北”を適用。ただちに3デュエル目としてデュエルを行うように指示した


E. プレイヤーA、プレイヤーBの両者にデュエルを円滑に進行するよう警告を与えた。審判からの警告を受けてもなお、同様の状況を繰り返している場合には“不適切な対戦結果の決定”が行われていると判断し、両者を失格とするなど罰則を適用する


正答:E.


<解説> 適用させる罰則の内容よりも、審判としての対応の考え方を問う設問です。遊戯王OCGの罰則規定には、注意、警告からはじまり、受賞資格を失う失格まで、状況に応じて様々な規定が設けられていますが、 デュエルの敗北、マッチの敗北、失格といった罰則は参加するプレイヤーに重大な影響を与えます。審判にとってもその判断を行う事は重要であり、軽々しくその罰則規定を振りかざすのもふさわしくはありません。

この事例で注目するべきポイントは「試合を行っている両当事者から申し出がない状況で、違反と思しき行動が行われている際に審判がまず最初にどのように対応をするべきか」という事です。
大会は多くの人が携わって行われます。今回の問題の焦点になっている両当事者以外にもたくさんのプレイヤーが大会には参加していますし、審判や大会運営者、さらに広い意味で考えれば、 観戦者や、(会場を借りて開催されているのなら)会場関係者も、大会に携わっていると言えるのです。
審判はそういったものも含めて全体を俯瞰し、運営の妨げになる行為をする者、あるいは、他の参加者に対して非紳士的な姿勢で参加するプレイヤーなどに対して、状況によって、当事者からの申し出がなくても、 適切に対応し、場合によっては罰則の適用も検討しなければなりません。つまり、B.の選択肢にあるような「制限時間内なので問題はない」という消極的な姿勢ではいけません。
かといって、審判が過剰に介入してよいわけではなく、常に会場全体に気を配り、時には自らが自発的に動く事も求められるという事です。
では、次にこのような状況の場合、審判はどのような姿勢で臨むべきかですが、A.やC.の選択肢のような「失格とする」という措置は最終的な対応としては必ずしも間違っているとは言えません。 ただし、前述の通り、デュエルの敗北やマッチの敗北、失格といった罰則を適用する事は、参加するプレイヤーに重大な影響を与えます。審判もその決定には慎重を期さなければなりません。 したがって、初動の対応として頭ごなしに「失格」と軽々しく宣告する事は、早計であると言えるでしょう。
D.の選択肢の対応は、罰則を利用して、結果的に1デュエル目と2デュエル目を終了させ、3デュエル目を行わせる事で、試合時間内での決着が見込めるようにするための措置と言えます。 制限時間内に全試合を終了させたい、という運営の視点に則っての対応も検討に値しますが、必ずしも長引いた対戦自体が悪いわけではありません。意図せずとも対戦が長引いてしまう事はあります。 もしかしたら、お互いに幾枚かのカードが揃うと勝利が決定的になるようなコンボを狙っているだけかもしれません。これも審判が初動の対応として行うものとしては、早計であると言えるでしょう。
まず、このような事例において、審判がするべき事は、「あなたは正しいと思って行っているのかもしれないが、それはよくない事である」という事を両当事者に認識させ、注意あるいは警告を与える事です。 大会規定や罰則規定には様々な内容が記載されていますが、その規定に記載されている事だけ守ればよいという事でもなく、記載されていない事なら何をやってもよいという事でもありません。 明記されていない事象に対してそれが違反しているかいないかは個々人の良識で判断されて、ゲームが進行します。
(なお、参加者がそのゲームの進行の判断に関して疑問点などが生じた場合には、審判に確認を求め、ゲームを進行させる事になります。)

審判が問題のある行為を発見した場合、安易に罰則を適用しその場だけでの解決を図るのではなく、問題のある行為を継続しないように注意を促し、参加者の認識を改めさせる事も大切な役割の一つです。
注意や警告を受けてもなおその姿勢を改めないのであれば、それは故意に行っている事と判断し、場合によっては失格等の罰則を適用する事もやむを得ない、という事になります。
したがって、この事例では総合的に見て、E.の選択肢の対応が審判としてはより適切である、と言えます。
ただし、審判は情状を酌量して罰則を軽減もしくは追加できますので、このような事例で与える罰則が、注意ないし警告の後に失格とするのが常に適切である、という事ではありません。


Q47:下記の例の状況にて、正しい処理が行われている説明はどれ?


例:「No.101 S・H・Ark Knight」の効果の発動にチェーンして、その対象となった「No.39 希望皇ホープ」に「月の書」の効果を適用した


A. 「No.101 S・H・Ark Knight」の効果処理は通常通り適用される。「No.39 希望皇ホープ」は表向きで「No.101 S・H・Ark Knight」のエクシーズ素材になり、「No.39 希望皇ホープ」が持っていたエクシーズ素材は墓地へ送られる


B. 「No.101 S・H・Ark Knight」の効果は表側攻撃表示で特殊召喚されているモンスターにしか適用されない。「No.39 希望皇ホープ」はエクシーズ素材とはならずフィールド上に残る


C. 「No.39 希望皇ホープ」とその下に重ねられているエクシーズ素材も含めて、まとめて「No.101 S・H・Ark Knight」のエクシーズ素材になる


D. そもそも「No.101 S・H・Ark Knight」の効果の対象としてエクシーズ素材を持ったエクシーズモンスターを対象に指定できない


E. 「No.101 S・H・Ark Knight」の効果処理は通常通り適用される。「No.39 希望皇ホープ」は裏側表示の状態だったので裏向きのまま「No.101 S・H・Ark Knight」のエクシーズ素材になる


正答:A.


<解説> 対象を取る効果の処理と、エクシーズ素材の処理について把握しているかを問う設問です。
「No.101 S・H・Ark Knight」の効果は、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動しますが、これは発動のための条件(対象の範囲)を説明しており、 その対象となった「No.39 希望皇ホープ」が表側攻撃表示の状態で存在し続けていなければならないという事ではありません。 「月の書」によって効果処理時に裏側守備表示になっているような場合でも、「No.101 S・H・Ark Knight」の効果処理は通常通り適用されます。
次に、「No.101 S・H・Ark Knight」の効果でエクシーズモンスターが対象になった場合、対象となるのはそのカード自身(この場合、「No.39 希望皇ホープ」)のみです。 そのモンスターが持つエクシーズ素材を併せて対象に取る事にはなりません。「No.101 S・H・Ark Knight」の効果によって「No.39 希望皇ホープ」がエクシーズ素材となり、 モンスターとしてフィールドに存在しなくなる場合、その時に「No.39 希望皇ホープ」が持っていたエクシーズ素材は墓地へと送られる事になります。
また、カードがエクシーズ素材としてエクシーズモンスターの下に重ねられる場合、そのカードは重ねられる前の状態が表側表示・裏側表示であったかに関わらず、 全て表向きで重ねられる事になります。この場合、「No.39 希望皇ホープ」は「月の書」によってフィールドで裏側守備表示になっていますが、エクシーズ素材として重ねられる時には、表向きで重ねられます。
したがって、A.の選択肢が正しい処理が行われている説明になります。



んー・・・

やっぱり、けっこう前の記憶で自分のチョイスも覚えてないので、

次回以降は自分の解答をメモって置いた方がいいかもですね;;

まぁ、それでも、公式側が全ての解答を公開してくれないと結局意味無いですがorz